国道を下って来る途中、林の切れ間から現れた景色は、早朝なのに、なにやら夕焼けを見ているような錯覚を起こしてしまう景色だった。焼却場の煙突が二本黒く突き出た丘の上空は、オレンジ色に染まり、雲間から太陽の一部が見えていた。雲は、太陽の下は黒く、上は黒が薄まった灰色に染まっていた。丘の稜線に現れた太陽は、奥が白く、オレンジ色、黄色、黄緑、緑と、漏斗(ロート)の形に中から外へと染まっていた。そして、稜線を転がるようにして、上空へと昇って行った。半分ほど姿を現した太陽は、平地に陽射しを伸ばし、所々に、まだ残っていた夜を、追い出していった。零下に冷え切った大地は、陽の恵みを得て、霜や氷の冷たい布団を剥いで、起床した。
スポンサーサイト
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/1453-4f674b91
| ホーム |
私はこちら⇒b--n.net
でブログをやっているきみきといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^