FC2ブログ

プロフィール

人生まだまだ

Author:人生まだまだ
FC2ブログへようこそ!


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


誰も振り返らない、道端の足元に咲く紫色した高貴な雑草

昔から、紫色は高貴な色として崇められていた。アヤメや藤、スミレなど、見慣れた花は誰でも知っているが、ともすれば見逃してしまう、いや、関心すら持たない足元で咲く紫色の花がある。キランソウ『金瘡小草』、道端に咲く雑草で、別名ジゴクノカマノフタ『地獄の釜の蓋』などと誰が付けたのかおかしな名前を持つ。調べた所、葉が地面に張り付くように広がる様子が、地獄の釜の蓋に似ているとされている。また、薬草としての効能から医者がいらず、これで地獄に落ちずに済むと言う意味などもあった。カキドオシ『垣通し』と言う雑草があった。この草は、名前の通り、隣接地から垣根を突き抜ける程勢いがある所から付いた名前だ。茎や葉を乾燥させたものをお茶代わりに飲むと、ダイエットや健康維持に良いとされている。ムラサキサギゴケ『紫鷺苔』を総合公園の芝生の中に見つけた。この雑草は、花が紫色で、形が鷺に似ているので、ムラサキサギゴケと呼ばれている。また、ただサギゴケとよばれる白花もある。ムラサキケマン『紫華鬘』という草を以前紹介したが、その草によく似た、ジロボウエンゴサク『次郎坊延胡索』と言う草がある。ある地方では、スミレを太郎坊と呼び、この草を次郎坊と呼んだそうだ。


IMG_6582.jpg
スポンサーサイト



野苺の花が咲く

野イチゴの花が咲き始めた。日当たりの良い草地でよく見かけるのは、白い花を咲かせているクサイチゴ『草苺』だ。五月の連休の頃になると、赤く熟した酸味が少なくて甘い実を付ける。土手の縁から枝垂れた棘の生えた枝を伸ばして、等間隔に白い花を付けていたのはニガイチゴ『苦苺』だった。果実は甘いのに、なぜ苦いと言う呼び名なのかと調べてみると、種の小核に苦味があり、食べた時、小核を噛んでしまったりすると苦味を感じるそうだが、いつも食べているのだが、苦味にぶつかったことは無かった。下向きに花を付けるのが特徴の一つで、葉がモミジの葉に似ている所からモミジイチゴ『紅葉苺』と呼ばれ、果実が黄色く熟すので『黄イチゴ』とも呼ばれていた。そして、私が食べた木苺の中で一番おいしく感じている。生食の他に、ジャムや果実酒が造られている。今までの木苺の花は、白花だったが、黄色い花をしたヘビイチゴ『蛇苺』と呼ぶ不気味な名前の赤い実を付ける苺がある。蛇が住みそうなジメジメ湿った場所に生えるので、そう呼ばれたのだろう。子供の頃、毒苺と呼んで嫌っていたが、無毒で、実際食べてみると、味も素っ気もないもので迷信だった。今はどの木苺も、花を付けているが、もう少し経つと、美味しい野苺が食べられる待ち遠しい楽しみがある。


IMG_6205.jpg

草々が、赤、白、黄、紫、水色と、色とりどりの衣装を凝らし春舞台に登場した。

真っ白な花を付けたハナニラ『花韮』が繁茂して、田んぼの土手の一部を埋め尽くしていた。アルゼンチンが原産地であるハナニラは、葉がニラやネギのような匂いがあり、そのことからハナニラの名前が付いた。しかし、有毒なので食べることは出来ない。日当たりの良い石垣の間から、ノヂシャ『野萵苣』がチマチマした白花を付けて顔を出していた。帰化植物のノヂシャの葉は、サラダにして食べられる。また、ノヂシャはドイツ語で『ラプンツェル』と言い、グリム童話集の中に、ラプンツェルと言う名前の髪の長い少女の話がある。草の王と言うので草の中で一番偉いのかと思っていたら、この草を傷つけると黄色の乳液を出すので草の黄と言われ、転じて『草の王』になったと言う。また、この草は、アルカロイドという毒を含む毒草で食べることは出来ないが、蕾の頃に刈り取って干したものを白屈菜と呼び、漢方として水虫などに使用されている。仏殿に飾られている華鬘(けまん)に、花の咲く姿がよく似ている所から、ムラサキケマン『紫華鬘』と名付けられた花が、竹藪の少し湿った場所で、咲いていた。花は赤紫色で、枝に筒状の花を互い違いに咲かせる。草の王と同様毒草で食べられない。春に芽を出す、新鮮で柔らかな草たちは、見るからにとても美味しそうに見えるものばかりだが、中には猛毒なものもあるので要注意である。


IMG_0012.jpg

サクラの饗宴が終わり、花々で溢れる明るい春の幕開けになる

サクラの饗宴が終わってしまったからと言って、春は死んでしまったわけでは無い。それは、春の序曲に過ぎなかった。いまこそ花々で溢れる明るい春の幕開けだった。野生種のオオシマザクラとヤマザクラの間で誕生したヤエザクラ『八重桜』は、桃色のふっくらとした八重の花びらを枝に沢山ぶら下げて居た。八重の花びらが、ボタンの花に似ているので、親しみを込めて別名ボタンザクラとも呼んでいた。遠くから眺めると、桃の花のように見えたのだが、近づくに従ってそれは、ハナズオウ『花蘇芳』だった。特長は、葉が出る前に花が咲き、枝から直接花が付いている事だった。ある家の玄関先で、丹精込めて育てたのだろう、ボタン『牡丹』が顔を寄せ合って満開に咲いているのが見えた。中国が原産地の牡丹は、中国の国花とされていた時代があったが、その後、梅に変わったりして、いろいろな花が国花として協議はされて来ていたが、現在なお決定していない様だ。他に、畑の周りを飾るように薄紫の花のアヤメ『菖蒲』と、色鮮やかな赤色のチューリップが咲いていた。これからも、春に咲く花とのたくさんの出会を楽しみに心躍らせながら歩いて行きたい。


IMG_0128.jpg

芝生の上を白い花びらで染めて花見は終わった。

花見『ソメイヨシノ』が終わった。降る雪が地上を白く染めて行く様子に似て、非情な雨で散った花びらが、芝生広場を埋め尽くしていた。まして、人影のない広場を眺める時、儚い花の命の哀れさと寂しさをいっそう感じる。花が散って、残念な思いをしているものが他にもいた。それは、花の甘い蜜を好むヒヨドリだった。咲き残った花の蜜を求めて居る様子だったが、すでに蜜を無くした花に未練を残さず、新たに椿の花の蜜をもとめて飛び去った。ソメイヨシノが花を散らし、無残な姿になりつつある頃、杉林が防風林となって守られていた場所で咲き残っていた枝垂れ桜も後を追うように、風も無いのに枝に別れを告げた花びらが、次から次とはらはらと散って、地上を白く染めていた。嬉しい事があった時、挑戦している事がうまくいった時、非常に嬉しい思いと、幸せ感に包まれ、歓喜に酔いしれた後に来る空虚感にも似た気持ちが、心の底に沈んで行くように感じた。『花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき』林芙美子の短詩が浮かぶ朝であった。


IMG_0070.jpg

 | ホーム |  次のページ»»