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Author:人生まだまだ
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春の目覚めが

深い谷津田に囲まれ、白い霜に覆われた大地は、いつも丘陵の向うからやって来る、日の出の明るい陽射しが、声を掛けてくるのを、待ちながら、静かな眠りをむさぼっていた。まだ薄暗く、先日の強風で飛ばされ、折られた、木々の枝などが落ちて、歩きづらい、林の中の小道を、登っていると、木々の間をすり抜けて、明るく眩しい光が、降り注いできた。足元が、明るく照らされて、歩くのが楽になった。坂を登り切った、平地までやって来ると、陽は高く上り、燦々と暖かい陽射しを、投げかけて来た。おや、明るい陽射しに誘われるように、陽だまりで、目を覚ましたものがいた。柔らかい、萌黄色をした、フキノトウの坊やだった。今年、初めての出会いだった。また、その傍らに、枯れて、その姿も哀れなタンポポの根方から、黄色く、瑞々しい、新たに生まれた、花が咲いていた。冷たく凍り付いた大地は、近づいてくる春の足音を、かすかに感じて、微笑んでいる様な、春の目覚めが、各所で見られるようになってきた。

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一日は、気持ちの持ちようで、

外へ出て、厚い雲が、空を覆っているのを見た時、鬱陶しさを感じたが、週のスタート、元気に行かなくてはと、思い直して、足元に、力を込めて出発した。しかし、勤めを持っていた頃は、週のスタートは、もっと、今以上に、熱のこもった感情を抱いて、出発していたと、感じたが、今だって、充分目的を、持っているだろうと、反省した。朝の寒さだって同じようなもので、寒さに、慣れないうちは、朝の出発に、辛さを覚えることもあったが、慣れてしまうと、霜が降り、氷が張って、寒風の吹き荒れる日でも、そういうものかと、受け入れて、何の考えも無く、勤めに出て行くような気持で、家を出て行ったものだった。季節の風が、運んで来る、暖かさを感じ始めたこの頃、何か新しいものが、やってくるような希望が、膨らんでくる。まして、暖かい季節の到来を、歓迎するように、草木が花を咲かせ、鳥たちが、明るいさえずりを上げる様子を、見、聞きする時、新たな一ページをめくる、乾いた紙の擦れる音が、聞こえたような気がした。前向きの気持ちを持った瞬間、何か、空が答えるように、厚い雲の隙間から、青空が覗いたように感じた。気持は、心の鏡、気分の良い時は、明るく、沈んだ時は、曇り、その姿を、正直に映し出している。

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桃の節句が近づく頃

先人たちは、いかに自然に親しみ、自然とともに生活して来たか、教えられる事が多い。桃の花が咲き始めると、女子のいる家庭では、ひな人形を飾り始め、桃の節句を迎える準備をする。幼少の頃は、五段飾りの立派なひな人形をよく見たのだが、現在は、核家族になって住居が狭くなった影響もあってか、お内裏様だけを飾る家が多くなった。昔は、爺婆が孫の節句に、ひな人形を揃えてやる習慣が定着していたが、現在は、娘、息子の結婚する年齢が高くなり、孫の出来る頃には、年金生活に入り、孫に、五段飾りの立派なひな人形など、買ってあげられる余裕がなくなり、せめてものと、内裏雛だけをお祝いする形が多くなったとも言われているが、まことの事だと思う。今朝は、ウォーキングで、赤く色艶やかな桃の花を見つけて、ふと、幼い頃のことを思い描いていた。風に乗って、春の精が花々に、春が来たよと、呼びかけて回っているのか、サンシュウの苞が割れて、花の蕾が顔を出した。足元の根方では、水仙が、良い香りを放っていた。

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今年の三寒四温は、異常じゃ 

例年であると、この時期に言われることは、三寒四温で、徐々に春がやって来ると、緩やかな波を描くような感じを受けるのだが、今年は、激しい強風や、温度変化を伴なって、大きな波型を描きながら、春がやって来ている。きっと、植物の生態系も多少狂ってきているのではないでしょうか。例えば、冬の間でも、陽当たりの良い場所で、西洋タンポポは咲いていたのだが、今年は、ウォーキングコースに見当たらなかった。その中でも、元気なのは、杉の木だ。風が吹くたび、目に見えるほど花粉を飛ばしていた。杉林の中を通ると、目がシカシカする。神社が祀られている、大杉の上に太陽が上って来ると、境内に植えられている、河津さくらに陽射しが、こぼれ来て、薄桃色の花を浮き出させていた。神社から下って、田圃の広がる開けた平地へ出てくると、果ての見えない青空が、何処までも深く続いていた。今月の終末は、冷たい風が吹く、寒い朝が続くという。嫌だな。

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ウメの季節が終わりを告げる頃

梅の花が、散り始めた朝、早咲きの桜の花が開花していた。花見と言えば、染井吉野と、皆に持てはやされている桜に先駆けて、陽当たりの良い場所では、すでに寒桜が、五分咲きになっていた。日本に自生する種類は、5、6種類あるようだが、実際には、いろいろ交配したりして、現在、何百種類もあるようだ。我が町で見られるだけでも、数種類あった。奈良時代では、『花』と言えば、梅の花と言われていたようだが、平安時代になって、桜にその座を奪われたとか。左近の桜は、かつては、梅であったが、桜を愛した、仁明天皇の在位中、その梅が枯れ、其の後に桜が植えられて、今日に至るまで、左近は桜になったという歴史がある。誰が調べたのか知らないが、歴史は、ロマン、全てが良いように解されている。江戸時代の国学者、本居宣長の詠んだ「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」は、日本人の精神を感じる、私の好きな一つである。日本の国花として、菊や桜と言われているが、実際には、国花は決まっていないそうだ。初めて知りました。

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風に煽られながら行くウォーキング

家を出て、どんよりと曇った空を見上げると、厚く重なった黒雲が、重たいと悲鳴を上げていた。風に煽られ、ザワザワと騒ぐ、林の中の細道をぬけ、平地へ出てくると、谷津田の奥から、葦原を渡って、吹き付けてくる、強風に、体が押し返されるほどであった。ヒーヨ、ヒーヨと鳴く声の方角に向かって、鳥の姿を探そうと、目を凝らすと、葉の繁みから、姿を現したのは、ヒヨドリの幼鳥だった。親鳥と違って、カメラを近づけても、警戒心が弱いのか、上手くシャッターが切れた。天気の良い日だと、丘陵に沿って長く延びた道は、陽射しが当たり、暖かなウォーキングロードなのだが、今朝は、雨で湿って冷たかった。今度は、追い風に体を押されながら、登り、たどり着いた、展望台から眺める景色は、あまり眺望は利かず、厚い雲のカーテンが引かれていた。

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地下通路

寒さが戻って来た。これが平年の気温なのだろう。先日の暖かさは、異常気象だった。ウォーキングの服装も、ダウンジャケットの下に、一枚余分に着たり、脱いだり、忙しい。植物も、極端な気象変動に、驚いたのか、柳の木の枝先を見ると、赤い帽子を被った、銀色の綿毛の坊やが、顔を覗かせていた。例年より少し早い発芽のように感じた。高速道路を横断する、地下通路がある。夏は、ひんやりとして涼しく、冬は、冷蔵庫に入って行く様で寒い。いつもここを抜けて行く時には、大きな声で、歌を唄って通る。自然のエコーが効いて、心地良く、プロ歌手にでもなった気分になる。急に雨が降り出したりした時には、ここに避難して、雨宿りをした。梅雨時のじめじめした季節には、ここを通り抜けるのに、少し勇気がいった。と言うのは、ヘビが出るのである。怖いので、その時期は、駆け足で通り抜けるのだが、ある日、ヘビを踏んでしまったのだ。反動で足にヘビが当たった感触がいまだに残っていて、トラウマになっている。先の見えない洞穴は、何があるのか分からない不安で、わくわく、ドキドキしながら、入って行く衝動に駆られるが、先の見通せるトンネルは、その先に、何かが待っているような、期待感が湧いて、自信を持って入って行ける。いままで歩んできた人生の中でも、いくつものトンネルを抜けて来たものだった。


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気持の揺れる日

昨日は、三月から四月にかけて発生する、春の嵐「メイストーム」を思わせるような、台風並みの暴風が、一日中暴れていた。今朝は、すっきりと晴れ渡り、新鮮な空気が満ち、暖かい陽射しが、降り注ぐ世界は、目の前に広がっていた。天気の良し悪しによって、ウォーキングへ出かける気持の揺れ方は、いつも、コースを延ばそうか、短縮しようかと、決め兼ねがたい心の動揺を、感じさせた。今朝は、気持の動揺なく、即決で、少し足を延ばして行くコースを選んだ。朝日を浴びながら、丘陵の背中の部分が、つづら折りになった道を、登ったり、下ったりしながら歩いて行った。葉を落とした枝先に、ほっくりとした木の芽が、発芽の時を、今か、今かと、待ちわびるようにしていた。杉林では、茶色に色づいた花粉が、時々風に吹かれ、霧の様に舞い上がっていた。杉花粉アレルギーの人にとって、辛い季節の到来だ。目が少しかゆくなった感じがした。

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馥郁と香る梅の花

馥郁と香る梅の花、赤、白、ピンクと、それぞれが競う合うようにして、総合公園の梅林を彩っている。寒風に耐えて、春の訪れを一番早く迎える花であった。梅は、中国原産で、奈良時代以前に輸入されたと言われているが、長い歴史の中で、今日では、桜に先駆けて咲く、日本の庭園で必ず見られるほど、根付いて、日本原産の様に思われる。くしくも、梅の木は、我が町のシンボルとして、各所に梅のマークを印したものが多くある。そして、もう一つ、我が町は、1889年町村制施行に合わせて、近隣16町村が合併して誕生以来、今年で128周年を迎える、日本で一番古い町です。その影響もあるかもしれませんが、近隣では、一番自然が残されている土地でもあった。そんな環境の中で、ウォーキング出来ることは、とても幸せだと思っている。帰宅して間もなく、強い南風が吹き始めた。満開を迎えている梅の花、この風に散らされると可哀想だ。

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春一番の吹き荒れた翌日の、穏やかな朝

昨日は、春一番が吹き荒れ、気温がグングン昇り19度Cを記録するほどだった。  落花生畑と、今の時期、作物の作られてない畑が、広がっている、我が町では、空は赤く染まる程、赤土(関東ローム層)が吹き上がり、目を明いていられない程であった。打って変わって、今朝は、グンと気温が下がり、かなりの温度差が生じ、冷え込んだ。気持の良いほど、広々とした空と大地、こんな景色を眺めていると、心の中に、ゆとりが生まれてくる。どこからか、風が運んできた、梅の香の甘い匂いが、鼻腔を刺激した。丘陵のふもとに点在する農家の庭先は、どこの梅の木も、満開を迎えていた。メジロたちは、ここぞとばかり、群をなして、花の蜜を求めて、飛び回っていた。昨日の強風で、杉の太い枝が折れて、地上に落ち、林道を塞いでいた。其れを片付けて除けると、草むらが覆って隠れていた、水色の実を付けた、ノシランを見つけた。寒暖の差がこんなにも大きくなると、体調管理が大変だ。


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