朝の陽射しが暖かく感じるほど、大気が冷えた朝になった。空は、浮かぶ雲をどんどん食べて、気持の良い青空を、作り出していた。上を向いて歩いていると、帽子の鍔に、パチンとドングリが当たって、跳ねた。立ち止まって、実の落ちた先を、目で追うと、沢山のドングリが足元で、肩を寄せ合うようにして、幾つかのグループが出来ていた。ススキが揺れる、谷津田の野道を抜けて、田のあぜ道に出る頃には、すっかり空は、どこまでも澄み渡った、青空に変わっていた。あぜ道に、白地にピンクの模様の入った、金平糖の形をした、ミゾソバの花が、田の溝に沿って咲き、群れていた。色づいた柿の葉が一枚、足元に落ちてきた。見上げると、モズが落としたのか、枝に止まって、甲高いさえずりを発した。徐々に、深まりゆく秋を感じるウォーキングだった。
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