昨夜降り始めた雨は、朝には止み、晴れ上がったが。気温が低く、手の指先がかじかんで、すっかり冷えてしまった。手をこすり、息を吹きかけて、暖めながら歩いて行くが、あまり効果がなかった。それでも、陽当たりの良い場所へ出てくると、陽射しが暖かく、体がホカホカして、気持が良かった。丘の上に見える青空を目指して、登って行くに従って、色づき始めた木々が、だんだんと丘の下へと沈んでいった。丘の頂上へ達すると、木々は、既に足元にも及ばなくなった。太陽は、目の前にあり、眩しくて、まともに眼を開けていられなかった。お山の大将ここにありとばっかりに、両手を振り上げて、深呼吸すると、町を飲み込んだ気分になった。
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