見上げた空は、今にも泣きそうな顔をしていた。おどろ、おどろしい、雲行きに、心細く感じながら、ウォーキングに出た。これから、寒さ募り行く季節を迎える覚悟を、今から養ってゆかなければ、ならないなどと、考える事は、年を取った証拠なのか。雲行きは、心までかき回す。晩秋の野を飾る、宝石を思わせるような、目を見張る果実たちの輝きは、どんよりと、重くのしかかって来る曇り空を、押し返すような、生き生きとした力を示していた。ムラサキシキブノ紫、タマサキツヅラフジの赤、ガマズミの真紅、ネズミモチの紫の実など、どれも勝る劣らず、その存在を主張していた。
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