今朝は、雨だろうと、覚悟をしていたが、雨は上がっていた。曇り空でも、今の季節は、有難かった。水溜りを避け、濡れて滑りやすい、ぬかる道を除けながら歩く、少し足に負担のかかる、ウォーキングだった。さらに、林の中は、落ち葉が堆積していて、上に乗ると、足を取られて、二度ほどバランスを崩して、転びそうになった。普段だと、陽当たりの良い土手で、黄色の花を付けて、陽射しをいっぱいに受けて咲いているヤクシソウ(薬師草)だが、雨のしずくが重く、どの花も、萎垂れてしまっていた。しかし、陽が射して来ると、また元気になることだろう。其れが野草の強さだ。おや、寒くて、暖め合っているのだろうか。二枚の葉が、抱き合っていた。恋人同士、いや違った、恋葉同士、森閑とした世界の中で、愛を囁き合って、地上へ落ちるまでの、許される時間に、刹那の恋を求めているように見えた。すでに地上に落ちてしまって、濡れ落ち葉と姿を変え、横たわっている仲間たちは、恋葉同士の、絡み合って乱舞する、命を懸けた躍動感に、心打たれ、目を見張って眺めていた。つかの間のドラマは、一陣の風によって、幕を閉じた。刹那は仏教語で、仏教としての意味は、「時間の最小単位」という意味となり、1回指を弾く間に65の刹那があると言われています。その65の内の一つ一つのことが刹那となるそうです。そう、人の一生は、地球規模から見ると、刹那の命と言う事なのだろう。そう思うと、命、もっと大切にしたい。
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