田んぼの水面に、雲が映り、流れていく。まるで、地上と天上が、逆転したように見える。水面スレスレを飛び交うツバメも、きっと、空を飛んでいる錯覚を、感じているかもしれない。実際の空はと言うと、夏空のように澄んで、モクモクと湧き出す雲が、空を覆い始めていた。刻々と変化を見せていた空を、見上げながらやって来た、丘の上では、行儀良く並んで、まっすぐに伸びた杉の木が、見上げるほど高く、空に向かっていた。杉林の中で、面白い木の葉を見つけた。葉の上に何かが乗っていた。『ハナイカダ』と言って、葉の上に花が咲き、まるで船頭さんが、いかだを操っている姿に似ているところから、その名がつけられたようだ。また、同じ林の中で、お洒落な野草で知られた、『ツリガネ水仙』も見つかった。
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