朝露に足元を濡らしながら歩く、野道の風景は、夏の日を浴びて咲く、色とりどりの花々に、移ろいゆく季節の流れを感じる。春に全盛を誇った、タンポポは、陽射しに燃える草いきれに喘いで、稲穂を渡る涼風を、待ち望むように首を伸ばしていた。稲の間から、涼しげな顔を見せた面高は、今年孵ったばかりの、ザリガニの子供たちが遊ぶ様子を、眺めているようだった。火が付いたように赤く咲く、モントブレチアは、雨の到来を待ちわびていた。自然薯の花は、今を盛りに、チマチマとした白い花を咲かせていた。そして、気の早いミヤギノハギは、夏を迎えたばかりと言うのに、花を付けた。
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