日本列島の中で、一番遅い紅葉を迎えるのは、房総半島だと言われており、名所の観光地の紹介をされている。わが町では、そろそろ紅葉が終わりかけていたが、此の所の急な寒さで、季節に乗り遅れていたモミジが、遅れを取り戻そうと、紅葉した。紅葉のはじめと比べると、今の方が色の上りが良く、艶やかに見えた。風が吹くたび、はらはらと舞い散る落ち葉が、顔や、肩に当たる。林の中に出来たうず高く積もった落ち葉ロードを、カサカサと乾いた踏み音を立てながら歩いて行く。おや、私のほかに、落ち葉を踏む、小さな音を立てているものがいた。足を止めて、耳を澄ましていると、風下にいる私のいる方向に、近づいてくる。そして、目の前に、ひょっこり顔を出したのは、コジュケイだった。けたたましい鳴き声を残して、姿を消した。
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