日、一日と寒さが募る。道路わきに枯れずに残る草々に、霜が凍り付き、皆項垂れていた。昼間、湧き水で濡れた道路は、朝には、凍り付き、滑りやすくなっているので、注意深く歩いていると、ついつい屁っ放り腰になり、かえってバランスが悪くなって、転んでしまった事が、何度かあった。農家の庭先に、見上げるほど大きくなった、ピラカンサの木が、葉が見えなくなってしまうほど、真っ赤な実を付けていた。暖かい朝日の射す道路から、林のなかへ続く道に入って行くと、まるで、冷蔵庫の中に入って行くようで、急に身が締まった感じがした。時々、木の間から朝日が顔を出し、明るい陽ざしを送ってくれたが、少しも暖かく感じなかった。林を抜け出て、東向きの下り坂は、落ち葉がうず高く積り、暖かい陽射しを受けて、落ち葉に降りた霜が解け始めたのか、湯気が立ち上っていた。濡れた落ち葉も滑りやすかった。アルキマンにとって、転んで足を骨折することが、一番怖い。
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