今日は、冬至となる。この所、寒さがだんだん厳しくなる反面、晴天の日が続いている。『おはよう』と、声を掛けたくなるほど、すっかり日の出の太陽と友達になった。地上は、まだ暗いと言うのに、空は青く澄み、東の空は黄金色に染まり、舞台支度は整った。主役の太陽のお出ましだ。針のように鋭い閃光を飛ばして現れた。太陽は、私をめがけて、真っ赤なバラを思わせるような、赤い光を投げかけてきた。構えていたカメラは、正確にその光を捉えていた。本当は、カメラのレンズを通して入った、光の乱反射を捉えたにすぎないのだが、そう言っては、ロマンがない。膝近くまで丈のある、枯れ残った草々に霜が降りて、真っ白になった世界の中、誰の踏み跡もない草原に、私が実在したと言う、踏み跡を残し、一歩ずつ、両手に熱い息を吹きかけながら歩いて行った。
スポンサーサイト
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/1454-3c767cb9
| ホーム |