赤茶色に染まった、杉林の上に、気持ちの良い青空が見えるが、スギ花粉症に罹っている人にとっては、辛い季節だ。林の中の道を歩いていると、煙たい臭いが鼻を突いた。進むにつれて、モクモクと上がる白い煙が見えた。一瞬、山火事と思ったが、それは違っていた。むしろ、山火事が起こらないように、枯草などを焼く『野火』の作業が、林の一角で行われていたのだった。枯草の焼けるのを見ていると、勢い良く燃え上がる炎が、まるで生きているように動く。両腕をかざし、手を左右に振り、雄叫びを上げていた。私も真似て、腕を上げて伸びをしたが、雄叫びを上げる自信はなかった。火を見ていたので、今度は、水を見たくなり川岸まで出てきた。カメラを構えると、水中に潜ってしまい、今度は、何処へ首を出すのかわからない動きをする、『カイツブリ』の撮影に成功した。日頃追いかけていただけに嬉しかった。
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