青空に一点、雲が湧いた。見る見る間に、雲は、もくもくと膨れ上がり、西遊記に出て来る、雲に乗って空を飛ぶ、孫悟空が使用する、筋斗雲『キントウン』に似た形になった。こうなってくると、頭の中に、ドンドンと空想が湧き上がって来て、膨らんでいった。もうすっかり孫悟空になっていた。丘を越え、幾つもの町を飛び越えて行く。筋斗雲の術だと、ひとっ飛び(一宙返り)は、10万8千里と言うから、唐時代の一里は、559.8mと言うので6万500km、宙返り一回一秒とすると、速度はマッハ17万6000となり、10万8千里というと、地球一周半になると言うから驚く。空想は、さらに膨らみ、太陽系を飛び出して行った。誰か、止めてくれ。
スポンサーサイト
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/1621-7e770239
| ホーム |