果てしなく広がる空の下、沼のほとりに立ち、沖に浮かぶ雲を、手をかざして眺めていると、子供の頃に抱いた、大空へ飛び立ちたい思いが、沸々と蘇ってきた。きっと、飛行機発明の祖と言われる、ライト兄弟も、大空を眺めているうちに、鳥のように飛びたい気持ちに、駆られたのでしょう。同じ気持ちを抱いても、思っているだけと、実行に移すと言うことは、天才と、凡人の差と言う、この岸辺から、向こう岸までの隔たり以上の、才能の差を思い知らされた。沼の近くにラベンダー畑があった。特大の紫色のジュウタンを、敷き詰めた様に、畑の一角が染まっていた。そして、風に乗って、うっすらと甘い香りが運ばれてきて、鼻腔をくすぐった。青く澄んだ皐月の空から下りて来る、新鮮空気を肺一杯に吸い込むと、身も心も洗われたように感じた。
スポンサーサイト
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/1622-450aea3a
| ホーム |