梅雨の季節、鬱陶しいモノトーンの世界で、何とか色気のあるものを探してみた。まず見つけたのは、ガクアジサイの花の蜜を吸いに来た、『ホソヒラタアブ』だった。額の中を這い廻って蜜を吸い集めているアブのオレンジ色の胴体と、花額の水色のコントラストが、魅力的だ。次に見つけたのは、公園の広場で、芝生の間から顔を出した捩花『ネジバナ』だった。チマチマした小さなピンクの花が、ねじれた茎に巻き付いて咲く姿が、芝生の緑と相まって、そのコントラストが美しく目に映った。そして、今朝一番圧巻だったのは、枝もたわわに実る、山桃(やまもも)の果実だった。完熟した暗紫色から、赤、ダイダイ、オレンジ、黄色、緑まで、果実の実り行く姿をいっぺんに見られる一枝を見つけた。見事なので、家でじっくり鑑賞したく、失敬して、その枝を手折って来た。
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