花や木が、実を結び、熟れる季節になった。枝が折れそうなほど、たわわになった柿は、オレンジ色に色づき、ガマズミの実は真っ赤に、紫式部は藤色に、そして、可哀そうな名前を付けられた、屁糞葛(ヘクソカツラ)の実も、金緑色に色づいていた。花が少なくなった季節、蝶や虫たちは、咲き遅れた花に群がり、競って花の蜜を取り合っていた。草むらで、ブーン、ブーンという羽音が聞こえていたので、覗き込むと、秋の田村草『アキノタムラソウ』に抱き着くようにして、蜜を吸っている『ハラナガツチバチ』がいた。田圃の隅に出来た池に、金魚鉢の中に良く入れられている、『ホテイアオイ』が繁殖して、薄紫の花を咲かせていた。そして、ここでも、『ヒラタアブ』と、『チャバネセセリ』が、蜜取り合戦をしていた。
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