椿の枝からぶら下がった蔓に、ブドウの房に似た、アオツヅラフジの実が、幾つもついていた。弱々しく、翅をパタパタとさせてイトトンボが飛んで来て、蔓に止まった。すでに元気を失い、やっとしがみ付いていた。しがみ付いた手を離した時、その生命を終える。その消え入りそうな、儚い命の鼓動を察したように、蔓の下では、コガネグモが、網を張って待ち構えていた。椿は、青い実と、青い実が裂けて種が顔を出しているものと、そして、実が弾けて種を落としたものが枝についていて、その生育の過程が一度に見られた。秋の季節に、円熟するもの、命を終えるもの、次世代へと命をつなぐもの、自然の営みは、生まれ、そして、死して、次世代への命をしっかりと、繋いでいた。写真は、アオツヅラフジの実
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