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Author:人生まだまだ
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人情味の残る町で

地上から顔をもたげた太陽は、空に浮かぶ雲の腹めがけて、陽射しを発射した。腹を光らせた雲は、まるで青い海原を駆ける船団の姿のように見えた。北西の風に乗り、雲散霧消の運命を背負って進んで行く船団は、何処まで旅ができるのだろう。青い海原が広がるほどに、船団の姿は遠のいて行った。そして、とうとう、その姿は、見えなくなった。顔見知りのある農家の前を通ると、家の中から『お茶、やってかねえか』と声を掛けられた。言葉に甘えて、お邪魔した。お茶とお茶請けに『かき餅』と和菓子が出された。今時、かき餅は、珍しかった。正月の鏡餅を、砕き欠いて作る干菓子のことで、正式には、『欠餅』と言って、正月20日の鏡開きに作られる。そして、鏡開きには、刃物で切ると言う事を忌み嫌い、刃物を使わず、手で欠き割った所から、欠餅と呼ばれるようになったとか。ここで出されたものは、賽の目に切って、油で揚げ、塩を振ったものだったが、香ばしく、いい塩梅(あんばい)の味で、お茶三杯も頂くほど、美味かった。

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