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Author:人生まだまだ
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農家の現状は、悲惨

丘陵のふもと、竹山を背負って、陽だまりの底に佇む、一軒の農家があった。あまり人の行き来がないもので、雑草で所々埋まってしまった、その家まで続く細い道を下って行くと、梅の香に混じって、『沈丁花』の香りが、漂っていた。何故の人の家に続く道を下って来たかと言うと、ここを通ると、田圃へ出る近道だったので、たまに、その家の犬に吠えられたが、10分程短縮できるので、重宝した。田圃へ出て来ると、耕運機の音がしていた。顔見知りの農夫が、田起こしをしている音だった。私を見つけると、耕運機のスイッチを切り、『おぉ、カメラやか。』と声を掛けてきた。どうやら、この辺では、いつもカメラを持って、あちこち写しながら、歩いているので、そんな呼び名で通っているらしい。『今年は、早えーじゃねえの』と言うと、『もう、あとやるもんがいねえもんだから、早めに始めねえと、田植えにまんにゃーねよ。』と言う。どうやら、跡取りのせがれは、勤め人になり、百姓は継がないようだ。『この辺の百姓は、皆、80歳近くになってぺ、後継ぎもいねえし、続けられるだけやっぺといってる。』と言う。冬なのに、日焼け顔にしわの跡を何本も見せながら笑った。『このまんまじゃ、百姓も終わりだべ』と、笑っている顔の中にも、一抹の寂しさを見て取れた。『ほっちゃ、な』と言葉を残して、耕運機のスイッチを入れた。そして、背を丸めながら、また、田起こしを始めた。これが、今の農家の現状だった。

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