丘の上から眺めていると、どの景色も、暑さで、燃えているように見えた。遠くに浮かぶ雲が、どんどん大きくなっていったかと思っていると、いつの間にか、雲散霧消してしまい、再び、空を見上げると、モクモクと入道雲が姿を現していた。地上では分からないが、それだけ上空の気流は、激しく動いている。きっと、遠く南方海上にある台風の影響が、すでに表れて来ているのだろう。天候不順だった7月のことは、この連日の暑さの中で、すっかり忘れ去られ、あれほど晴天を待ち焦がれていたことは、遠い過去のものになってしまったかのようだった。整地された畑は、乾き切って、赤茶けてしまった。しかし、この暑さを喜んでいるものもいた。稲の生育を心配していた農家は、これで例年の収穫に追いつけそうだと、炎天下にも関わらず、田の草取りに精を出していた。
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