心に染み入る様に、シトシトと降る、冬にしては、静かな雨の朝になった。鉛色の空と、深緑色の流れ、そして、遠く灰色に霞む、起伏する丘陵は、今朝の視覚に映る景色だった。このまま川に沿って、堤を歩いて行っても、あまり取り立てて、興味を引く被写体は見つからないだろうと思った。そこで、今朝は、鳥たちの様子を覗いて見ようと、林の中を散策して歩いた。動く被写体は、根気よく待ち堪え、そして、被写体を見つけたら、足音を忍ばせ、カメラを構える角度を決め、被写体をファインダーから覗き、構図を決めて、素早くシャッターを切る。こうした手順で行くのであるが、成功率は、10%もない。失敗ばかりで、悔しさが募るばかり、其の上、寒さのため、シャッターを抑えている指先は、冷たく痺れ、自分の出す意志と指を動かす神経との連携はうまくいかず、シャッターチャンスを逃がすことが多かった。うまく写すことは、理屈ではなく、『グットタイミング』なのだ。
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