梅雨入り間近に迫った今日は、風が強く吹いていたが、雨の予報が外れ、強い陽射しの射す蒸し暑い朝になった。丘陵の裾に沿った、たんぼ道を歩いていると、甘く柔らかな香りが匂った。香りが漂って来る方角を探すと、紫色の花に金の冠を頂いたような姿をした紫式部(ムラサキシキブ)の花を見つけた。香りに誘われるように、林の中へ足を踏み入れた。なにか古の絵巻を紐解いた中から、その時代の人たちが現れて来るような気配を感じた。と言うのも、花の名前から来るイメージが、源氏物語を彷彿させたからだろう。おや、現れたのは、『光源氏』ではなく、二匹のアマガエルだった。笹の葉の上で、両手をついて、お迎えをしてくれているような恰好をしていた。『ありがとう』と、ひとこと言ってそこを離れ、再び田んぼに出て来ると、カルガモと、白鷺が、朝食の最中だった。カルガモは、雑食だが、主に植物性の食べ物を食べるのだが、白鷺は、肉食で、魚、カエル、水生昆虫など、水中や水辺の動物だった。梅雨入りしたこれからのウォーキングは、雨を楽しむことにしよう。
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