林の中の道を歩いていると、雉の親子が突然現れた。すぐにカメラを構えたのだが、私の姿に驚いたのか、親鳥(母鳥)の一声で、五匹のヒナが、蜘蛛の子を散らしたように、草陰に消えた。暫く立ち止まって、再び姿を現さないかと、期待して待ったが、現れなかった。林を抜けた所で、先ほどの雉(母鳥)がいた。子連れなので、警戒をしているのだろう。田の畔に、百合に似た八重のオレンジの花、藪萓草『ヤブカンゾウ』、別名萱草(ワスレグサ)が、咲いていた。呼び名が似ているので、忘れ名草『ワスレナグサ』と混同してしまうが、別種の植物なのだ。また、花が似ている野萓草『ノカンゾウ』は、ヤブカンゾウと同じワスレグサ科だが、花が一重咲きなので、見分けが付きやすい。中国原産の帰化植物で、奈良時代以前に渡来したと言われている。若葉や若芽は、山菜として食べられるほかに、蕾を摘み取り、一度蒸して、乾燥したものを金針菜(キンシンサイ)と呼び、中国料理などの食材としても使用されている。近くの畑では、南瓜『カボチャ』の黄色い花が咲いていた。
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