早朝、太陽に声を掛けられて目覚めた大賀ハスは、大きな花びらを一枚、また一枚と開き、大倫の花を咲かせた。この荘厳なドラマを見届けた証人は、だった一人、わたしだけだった。ご存知のように、植物学者の大賀一郎博士が、千葉市の東大検見川総合運動場内の落合遺跡から二千年以上前の古代のハスの実を発見したものが、博士の名前を取って『大賀ハス』と呼ばれた。そして、この古代ハスは、1954年検見川の『大賀蓮』として、千葉県の天然記念物として指定された。花弁の中央に蜂の巣に似た花托があり、ハチスと呼ばれている蓮の実は食べられる。一見ギンナンのようにも見えるハスの実は、栗や茹で落花生の味に似て癖はない。すでにハスの実を付けている花托があちこちに見られた。二つほど花托から取り出して、生のまま食べてみると、ちょっと苦味があったが、茹で落花生のような味がした。勿論ご存知のように、根は、蓮根『レンコン』です。
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