農家の庭先で咲いていた、ひと際鮮やかなカンナ(ヒロムナ)に目を引かれた。普通のイメージでは、カンナと言えば、赤か、オレンジか、黄色の花を思い浮かべるのだが、今朝見たカンナは、蘭(ラン)の一種かなと思わせるほど派手な色だった。竹藪の陰で白い花を咲かせていた藪茗荷『ヤブミョウガ』が、ヒスイ色をした小さな実を沢山付けていた。ほかに白い花を咲かせて、ヒスイや、紫色になる植物は、ムラサキシキブ、ブルーベリー、野ブドウ、オリーブ、サワフタギ、ヨウシュヤマゴボウ、ヒイラギナンテン、ジャノヒゲ、クサギなどが思い浮かぶ。新米が農協やスーパーで出回って来た。わが町の稲は、頭を垂れ始め、うっすらと黄金色に近づいた色を見せ始めていた。そうした稲が実る田圃の隅で、数珠子(ズズゴ)が生り始めた。子供の頃、緑色の実が黒く色づくと、摘み取ってきて、おふくろにお手玉を作ってもらい、遊んだ思い出がある。ブーンと羽音を立てて飛んできた、小型のコガネムシが、コガネグモの張った網に引っ掛かった。網から逃れようと藻掻くコガネムシを見つけるや否や、現れた蜘蛛は、前足で、素早く尻から糸を引き出しながら、器用に獲物を、絡めとった。数十秒間のドラマであった。
スポンサーサイト
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/2438-f6c3a4db
| ホーム |