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秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる

強い南風が、ゴォー、ゴォー、ブワッ―、ザワザワと、林の木々を揺らし、野の草を吹き分けて通り過ぎて行く。古から、秋から初秋にかけて吹く強風を『野分』と呼んでいるが、今朝はその情景に相応しいように感じた。しかし、実際は『野分』と呼んでいるのは、台風の事のようだ。また、『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる』、古今和歌集に収録されている、『立秋の日』に詠まれた歌だが、今朝の強風に、この歌がふと浮かんできた。今年の立秋は八月七日から二週間くらいの事を言うようだったが、猛暑続きで、その上コロナ騒ぎで自宅にいる機会が多くなると、立秋と呼び、秋の気配をいっこうに感じる事は出来なかった。移り行く自然を季節ごとに肌で感じ、営みの中に取り入れ、色々な行事として、自然を崇めて来た先祖たちに心から敬意を払いたい気持ちでいっぱいである。古の人たちが、月にウサギがいるなどと語り合ったり、竹取物語のかぐや姫にロマンを抱いたり、天の川を挟んで、彦星と織姫の一年に一度の逢瀬など、自然の襞の中に、それぞれが思い描いた物語を秘蔵していた。そして、後世の人は、その歴史の襞の中からにじみ出て来た情緒を、語り付いて行ったのだろう。しかし、古の人たちが、現代、空に人間を乗せて飛行機が飛び、また人工衛星を飛ばし宇宙探査が行われ、かつては月に人間が軟着陸したなどと知ったら、腰を抜かしてしまうだろう。しかし、私たちだって、子供の頃、手塚治虫の漫画の鉄腕アトムに出て来る、ロボットやロケットは、空想の世界であったが、現在は、誰もがあたりまえの事と捉えている時代だ。温暖現象で段々無くなりつつある季節感や、情緒ある自然の風情を感じなくなってしまった今日、せめて、残された自然の中でメー一杯、移り行く季節ごとの風情を感じ取って行きたい。

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