あるモズの恋の物語です。青空の広がる気持ちの良い朝だった。電線に少し間隔を開けて止まっている二羽のモズを見つけた。カメラを構えて、ファインダーを覗き込むと、どうやら、オスとメスらしい。ファインダーから目を離さずに見ていると、オスの方から、メスの方へ近づき、擦り寄って行く。そして、何か話しかけている様子が伺える。始めメスはそ知らぬふりをしていたが、余りしつこく話しかけるので、オスの方に振り向き顔を見合わせた。するとオスは、体を反り返らせて、甲高く鳴いた。様子からすると愛を告げたのであろうか、再び、鳴き声を上げ、メスに擦り寄ったり、離れたり、そんなことを繰り返しているうちに、二羽は仲良く並んで、体を寄せ合うようにして電線に止まり、なにやらお互いの気持ちを確かめ合うようにしていた。やがて、メスが飛び立つと、後を追うようにしてオスも飛び立った。その先は、ご想像にお任せしましょう。物語は、それで終わりです。
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