穏やかな、春の雨に、洗われて、夜明けた、今朝の空は、真っ青に晴れ渡り、目の前に広がる風景は、暖かい陽射しを受けて、のどかで、あくびの一つでも出そうな、気だるい気持を誘っていた。スノーフレークの鈴の音が響くと、春は幕を上げた。燃え立つ、黄色の菜の花の舞台は、金色に輝き、主役の登場を待つ。まず、脇役のミツバチが、花の間を飛び回り、蜜を集め始めた。葉をよく見ると、生まれたばかりの青虫が数匹、食欲旺盛で、葉を食む音が、聞こえて来そうだった。そこへ、いよいよ主役のモンシロチョウが、羽を叩きながら、優雅な飛び方で登場。今、春の真ん中で、道端に置かれたベンチに腰掛け、観客になっていた。
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