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Author:人生まだまだ
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強風の吹き荒れる朝になった。

ガタガタとガラス窓を叩く音で目が覚めた。カーテンを開けると、唸り声を上げて吹く風は、街路樹を揺らし、思うままに弄んでいた。家を出ると、雨は、まだ落ちていなかったが、上空を滑るように流れる黒雲の様子からすると、激しい気流の動きが感じられた。この強風の中では、雨が落ちて来ると嵐になりそうだったので、仕方なく、たまには、JRの駅を中心に東西に広がる住宅地の中をウォーキングすることにした。風に煽られ、揺れて見え隠れしている実は、梅かと思っていたら、歩くにつれて、赤く色づいた実が見えて来たので、これは梅の実ではないと分かった。近づいて見ると、正体は、李(スモモ)だった。枝にたわわに付いた実は、ちょうど食べ頃だった。写真を撮っていると、家の中から人が出て来て驚いた。盗んだりしてないよと、言おうとする前に、少し持っていくかいと言われたので、ホッとした。20ケほど頂き、礼を言って別れた。ある家の庭で、水色の花を見つけた。見るからに国内原産ではなく、はっきりと外来種の花だと分かった。その場では名前が分からなかったので、調べてみると、瑠璃茉莉(ルリマツリ)と言う花だった。もう一つ始めて見る花があった。菊の花の形に似たピンク色の花だった。名前は、松明花(タイマツバナ)と言う花だった。各家の庭で見られたのは、紫陽花と、百合とバラの花が多かった。コロナウイルス感染症に気を取られているうちに、今年も、既に半年が過ぎてしまっていた。

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ワスレグサ(藪萱草)とワスレナグサの違いを知ってましたか。

林の中の道を歩いていると、雉の親子が突然現れた。すぐにカメラを構えたのだが、私の姿に驚いたのか、親鳥(母鳥)の一声で、五匹のヒナが、蜘蛛の子を散らしたように、草陰に消えた。暫く立ち止まって、再び姿を現さないかと、期待して待ったが、現れなかった。林を抜けた所で、先ほどの雉(母鳥)がいた。子連れなので、警戒をしているのだろう。田の畔に、百合に似た八重のオレンジの花、藪萓草『ヤブカンゾウ』、別名萱草(ワスレグサ)が、咲いていた。呼び名が似ているので、忘れ名草『ワスレナグサ』と混同してしまうが、別種の植物なのだ。また、花が似ている野萓草『ノカンゾウ』は、ヤブカンゾウと同じワスレグサ科だが、花が一重咲きなので、見分けが付きやすい。中国原産の帰化植物で、奈良時代以前に渡来したと言われている。若葉や若芽は、山菜として食べられるほかに、蕾を摘み取り、一度蒸して、乾燥したものを金針菜(キンシンサイ)と呼び、中国料理などの食材としても使用されている。近くの畑では、南瓜『カボチャ』の黄色い花が咲いていた。

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貴重な梅雨の晴れ間

紫陽花の向こうに、綿菓子が時間と共に崩れて行くように、雲が消えた所から青空が見え始めた。梅雨の晴れ間は、草木や動物、鳥たちばかりではなく、人の気持ちも晴れやかになり、元気が出て来る。しかし、湿度が高いため、陽射しが強くなると蒸し暑く、歩いていると汗が噴き出てくる。川岸まで出て来ると、バシャバシャと、水を弾く羽音が聞こえて来た。足音を潜めて、草むらから川を覗き込むと、カルガモが、晴れの天気を喜ぶように、羽を羽ばたかせて水浴びをしている最中だった。何枚か、その様子を撮影して、邪魔をしないように足音を忍ばせてその場を離れた。先月、花を咲かせていた『マムシグサ』は、仏炎苞が枯れ、中から出て来たトウモロコシに似た緑色の実を見せていた。やがて秋を迎える頃になると、真っ赤に色づき、今度は、赤いトウモロコシのような姿になる。白い小さな花を咲かせていた洋種山牛蒡『ヨウシュヤマゴボウ』が、ブドウの房の様な姿で、実を付けていた。

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土砂降りの雨の中で、出会った花たちに心和む

梅雨空から落ちて来る強い雨を恨めしく眺めながら、泉光院の坂を下り、田圃まで出てきた。以前のこの時期には、田んぼの側溝を、セリが埋め尽くし、白い花を咲かせていたのだが、現在は、帰化植物のクレソンに席巻されていた。そんな中で、一本だけ生き残って、白い花を咲かせているセリを見つけた。競り合って群生している所からセリ『競り』の名前が付いたのだが、一本だけでは、競りにならなかった。田んぼの畔では、捩花『ネジバナ』が、らせん状にチマチマした桃色の可愛い花を咲かせていた。別名、綟摺『モジズリ』と言い、百人一首の『陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに・・・』の句を思い出しますが、しかし、植物のモジズリと、句で詠まれているモジズリとは、全く違ったもので、句の中のモジズリは、福島特産の文字摺(絹織物)で、よじれた模様が似ている所からそう呼ばれたらしい。しばらく歩いていると、丘陵の崖淵で、山杜鵑草『ヤマホトトギス』を見つけた。最近では、野草の山杜鵑草は、希少植物になっている。公園の花壇や、家庭の庭で、良く見かける杜鵑草『ホトトギス』とは違って、とても可憐な花を咲かせていた。ホトトギス草の名前の由来は、花びらの紫色の斑紋が、鳥の『ホトトギス』の胸の斑紋と似ている所から命名された様だ。

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6月24日の訂正

やっと、野イチゴの殿(シンガリ)を飾った稲代(イナシロ)イチゴが、赤く熟し始めた。2,3個摘み取って食べてみたが、少し早かったのか、酢っぱかった。本来は、野イチゴの中で、一番甘いはずだったのに残念でした。写真を撮ろうと、イチゴにカメラを向けて腕を伸ばして行った時、パッと何かの音がしたと感じた瞬間、カメラにトンボ(ムギワラトンボ)が止まった。何かシャッターが切りにくくなって、人指し指を止めた。人懐っこく、腕に止まったり、肩に止まったりしていたが、遊びに飽きてしまったのか、飛び去って行った。田んぼ道の木陰では、数匹のハグロトンボが、ヒラヒラと飛び回っていた。こちらは、写真を撮ろうと近づくと、パッと飛び立ち、ヒラヒラと動いてしまう。仕方なく、カメラの望遠を使用して、何とか数枚の写真を撮ることが出来た。すっかり遊ばれてしまった。田んぼに沿った道端で、薄紅葵『ウスベニアオイ』が、赤紫色の花を咲かせていた。花は、ハーブティとして人気がある。何故かと言うと、お湯を注ぐと透き通った青いお茶になり、そして、レモンを浮かべると、ピンクに変色する面白さが楽しめるからだ。機会があったら試してみてはいかがですか。

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